新型コロナウイルスに関連した感染対策に伴う休園措置につきまして

新型コロナウィルスの感染が日々拡大している状況になってきております。本園では、子どもたちの健康と安全を第一に考えて、本日3月2日(月)より、6日(金)まで、まずは臨時休園を決定させていただきました。
その後は状況を見て判断いたしますが、本園では、このたびの新型コロナウィルスの危険性は見過ごせないものであり、感染拡大に関しても深刻な状況にあると判断します。

たしかに、新型コロナウィルスの危険性につきましては、季節性のインフルエンザ程度であって、かかってもほとんどが軽い症状であり、高齢者や合併症をもっていなければ重症化はしない、というように、しばしば報じられています。
しかしながら、実際に20代などの若い患者が重篤化しており、40代以下でも死亡するケースも出てきています。このことは見過ごせない事実です。
重篤化する確率や致死率は、数字だけ見れば大きくはないという見方もあるかもしれませんが、子どもたちには、万が一のことでも起こってはなりません。
また、専門的分類では、コロナウイルス重症感染症である重症急性呼吸器症候群(SARS)に近いということですから、例年のインフルエンザよりも危険なものでしょう。世界保健機関(WHO)が「緊急事態宣言」を出したということは、決して軽視できないと思います。
加えて、日々の報道では、感染率の高さを示すニュースや医療関係者の院内感染も目に付きます。専門機関の中で専門知識を有する人が罹患する、という感染力の強さは、大変に危険ではないでしょうか。
以上のような観点により、今回は、子どもたちの感染リスクを下げるために早急な手段を講じる必要があると判断いたしました。

新型コロナウイルスの高い感染率を考えますと、集団生活やバス通園は、基本的にリスクが高いと考えます。
今後は、千葉県における感染拡大の状況と、新型コロナウイルスの危険性(感染率や重篤化率)をよく見極めた上で、園の運営状況を判断したいと思います。

ただし、両親ともにお勤めに出られていて、休園により日中の子どもの預け先に困るというご家庭もあるかと思います。よって園では、預かり保育につきましては実施して、子育て支援の協力体制を継続して参ります。
しかしながら、子どもたちの安全と健康の確保が最重要ですので、その点が確保できる限りでの預かり保育となります。ですので、少しでも感染リスクを下げるために、基本的にご利用はやむを得ない事情のあるご家庭だけにしていただきたく、よろしくご理解のほどをお願いいたします。
お子様の安全と健康もさることながら、ご両親とご家族みなさまの安全と健康も、とても大切です。ご自身の勤務時間や体制の見直しなども視野に入れられましての安全確保をお願い申し上げる次第です。

最後に来週以降についてですが、感染拡大につきましては、現時点では希望的観測はしておりません。
現況は、臨時休園決定後も感染が拡大する一方で、世界的な流行になりつつあります。
季節性のインフルエンザウイルスは、例年、気温と湿度が上がる頃には流行がおさまってきますので、コロナウイルスの流行についても、この先希望が見えるのでは、という意見もあります。しかしながら、今回の新型コロナウイルスの発生源である湖北省武漢は、平均湿度が70%以上の高湿度の地域だそうです。であれば、楽観視はできないように思います。
加えて、政府が、今月中を目処に新型コロナウイルスのPCR検査を保険適用にする、ということを発表しました。それにより、検査希望の外来受診者が増加することが予想されますが、検査希望者が殺到すれば、外来受診者の間で濃厚接触が起こり、結果として医療機関内で感染が拡がる危険があるのではないでしょうか。SNSのデマにのせられて買い占めに走る人々のニュースを見る限り、今の日本では、感染拡大防止の対策を自覚的に講じた上で本当に検査が必要な人だけが検査に来る、という状況は想定できません。今度はかえって病院が大量の感染源になる危険があるように思えます。
よって、来週以降も慎重に判断していきたいと思います。繰り返しになりますが、子どもたちには、万が一のことでも起こってはなりません。

以上の様に大変な状況にありますが、まずは子どもたちの健康と安全の確保を第一に、ともに力を合わせて、無事に乗り切りたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。

慈光幼稚園

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