臨時休園措置につきまして(2)

新型コロナウイルスの感染の拡大がおさまらず、悲しいニュースが多くなっています。このたび感染された方々には、心よりお見舞いを申し上げます。一刻も早いご快復をお祈りしています。

慈光幼稚園のみなさまにとっても、休園が続き、大変なご迷惑とご心配をおかけしています。快くご理解とご協力をくださっていますことに、あらためて心から感謝をいたします。

さて本園は、このたびの新型コロナウイルスの感染状況を鑑み、今週3月9日からも臨時休園措置を継続させていただきました。苦渋の決断でしたが、子どもたちの健康と安全にはかえられませんので、引き続きご理解のほどお願い申し上げます。

今回、幼稚園を休園にするかどうかの判断は、市町村によってわかれました。佐倉市は一斉休園という判断は出ませんでしたが、全国的には一斉休園した市町村もたくさんあります。一方で「子どもはかかりにくし、かかっても重篤化しない」というニュースも見受けれられます。ですので、保育園はもちろんのこと、幼稚園も開園ないし自由登園でいいのではないか、という風潮もなしとは言えません。

しかし、前回も記したように、今回の新型コロナウイルスの危険性は現段階では不明の部分があり、甘い見積もりは危険です。そして、子どもたちには、たとえわずかな危険でも、予期できるものは徹底的に排除する、というのが、本園の指針です。結果的に開園しても大丈夫だったね、という「結果オーライ」は、子どもの安全と健康には絶対に用いてはなりません。それに加えて、本園は多方面からの通園があり、園児もたくさんいるため、安全確保が難しく、また、子どもたちはふれあったりしながら仲良く遊ぶので、そもそも園生活では、安全の為に一定の距離を保つことは難しいものがあります。以上のような理由より、やむなく臨時休園継続という判断となりました。子どもたちに万が一のことが起こらないようにということがすべてです。よろしくご理解のほどをお願いいたします。

しかしながら、ずっとおうちにいますと「心の健康」のことも心配になってきますね。先生たちも、みなさんに会いたいと心から願っています。そのようなこともあり、お手紙をバスで配達をしたり、今週は家庭訪問もさせていただくことにしました。それ以外にも、このような状況でもできる園との交流や、ご家庭への園からのお力添えは、まだあるかもしれません。先生たちも毎日考えをめぐらしています!

また、幼稚園に来られないのはさみしいことですが、考えようによっては、かえって親子でゆっくりと時間をとれる機会とも言えます。だんだん暖かくなってきて、いい季節になりました。お外で遊ぶのは、感染リスクは高くないそうです。気持ちのいい風に吹かれて、春の芽吹きの緑で目を楽しませて、鳥たちの声を聴き…五感をフルに活用して楽しむことができます。ふだん、当たり前に思って見過ごしていたものを、親子でじっくり感じるというのは、とても貴重な体験です。

子どもがいったいどんなものを見たり聞いたり感じたりして喜ぶのか、驚くのか。子どもたちの視点に立って、いっしょに感じて、知ることは、子育ての上でとても重要です。

子どもの心の育ちに一番必要なのは、「自己肯定感」です。それは、自分は愛されている、自分を大切してくれる人がいる、という確信が育んでくれます。もちろん、日々、愛情は十分に伝わっていますが、親が自分と一緒にいろいろなものを楽しみ、自分に共感してくれる、という経験は、子どもにとってはなによりの幸せです。そんな幸せな思い出が自己肯定感を育み、心の土台をつくってくれるのです。

「心の土台」ということで以前、ブログに書きました。ご覧くださった方々もいるとは思いますが、再掲します。

心の土台

おうちでゆっくりとすごして、子どもたちの心の土台を作る時間をぜひ作ってみてくださいね!

子どもとしっかりとむきあって、子どもとの時間を親子で楽しむことができたなら、子どもたちの心の健康も大丈夫です。そのようにできるために、このブログもそうですが、園でもいろいろなかたちでお力添えできるように精一杯頑張っていきますので、子どもたちのために、ともに力をあわせて、乗り切っていければと思います!

 

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